大きな成果を求めてはいけない?

仕事でつまづきがちな社会人に多いのが「絶えず大きな成果を求める」という考え方です。

もちろん、仕事に前向きなのは非常にいいことです。

しかし、普段働いているなかで「大きな成果を得られる」仕事などさほど多くなく、むしろ大きなプロジェクトに携わる機会よりも、今目の前にあるプロジェクトでミスをする機会の方がずっと多いということは忘れられがちです。

大きな希望を抱いたことで逆にプライドや向上心が傷つき、心を病んでしまう社会人は実は少なくないのです。

働くうえで大切なことは、まず「小さな成果の積み立て」を目標とすることでしょう。

人間の思考のプロセスとして、「目標を達成」し、「達成感を得る」ことで、「モチベーションが上がる」という「効率・やる気アップの3ステップ」をご存知でしょうか。

絶えず大きな結果を求めていると、仮にそのプロジェクトを成功させたとしても「達成感のフィードバック」が非常に遅く、モチベーションの向上につながりにくいのです。

そうして大きな達成感のフィードバックを待機している間に自分の些細なミスによる負のフィードバックがかさんでしまい、モチベーションを下げてしまうという訳です。

モチベーションを保ちつつ、前向きに働いていくために、まずは「このプロジェクトを○○まで終わらせる」「まずこの書類を完成させる」など小さなことから目標設定をしていくことが重要です。

もし自分がミスなどでつまづきがちだと思ったら、小さな目標設定でこまめに正のフィードバックを得られるように努力してみるといいでしょう。